「今日はカレーでも作ろうかな」
私がそうつぶやくと「やったぁ!」と手を打って喜ぶ…父。そう、一緒に暮らしている父です。
父が子どものように喜んでくれるのが嬉しくてよく作ったカレー。
「カレーが特別好きとかではないよ。だけどこのカレーはなんでかわからないけどすごく美味しい。なんか魔法でもかけてるの?」
兄弟や友人が集まるときにも、みんなが好きなタイミングで食べられるものをと思って、まかない感覚で気軽に作っていたカレー。
手クセのように作っていたにも関わらず、作るたびに大好評を得るカレー。
「隠し味に魔法を使っているはず」
「そういえば作っている姿はまるで魔女」
「・・・・」
気がつけば、私がカレーを作ると言ったら兄弟や友人が集まるという逆転現象が起きるようになりました。
(図に乗りつつ次回へ続く)